研究課題/領域番号 |
17K14244
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 (2018-2019) 茨城大学 (2017) |
研究代表者 |
塚越 崇 国立天文台, 科学研究部, 特任助教 (20533566)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 電波天文学 / 原始惑星系円盤 / 惑星系形成 |
研究成果の概要 |
惑星系形成過程の解明を目指し、形成中の惑星が期待される若い星TWHyaが持つ原始惑星系円盤に対し、ALMA望遠鏡を用いた高解像度・高感度観測を行ってきた。円盤ダスト放射に対する多波長観測やミリ波偏光観測、分子スペクトル観測による円盤ガス成分の観測を通して、多角的な視点から円盤構造を調べ上げた。惑星形成に付随すると思われる、局所的なダスト集積の直接検出に世界で初めて成功するとともに、TWHyaの円盤の複数の新しい描像を得るに至っている。また新しい画像合成法の開発・検証も行い、円盤データへの応用も進めてきた。着目度の高い研究成果についてはプレスリリース等を通じて広く社会に発信も行ってきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界最先端装置の一つであるALMA望遠鏡を用いて、惑星系形成の母体である原始惑星系円盤の最も精巧な電波画像の取得に成功しており、 複雑な円盤構造のテンプレートの一つとなっている。円盤内に局所的なダスト集積の証拠を初めて見出すなど惑星進化の新しい描像をもたらしており、社会的にも意義のある発見であることからプレスリリース等を通じて広く社会に発信を行なった。また、従来の円盤質量見積もりの考え方を塗り替える結果など、今後の研究の発展に繋がる多くの成果を残している。さらに、電波望遠鏡データの新しい画像合成法の開発検証も行っており、将来の望遠鏡計画も含めて大きな波及効果が期待できる。
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