研究課題/領域番号 |
17K14258
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
橋本 淳 国立天文台, 光赤外研究部, 特任助教 (20588610)
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研究協力者 |
武藤 恭之
小西 美穂子
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 原始惑星系円盤 / 光赤外天文学 / 電波天文学 / 電波干渉計 / 近赤外線 / 系外惑星 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は大型電波望遠鏡ALMAを用いて遷移円盤天体の固体微粒子とガスの空間分布、および若い惑星に付随する周惑星円盤を詳細に解析することで、形成途中にあると考えられる若い惑星に関する知見を得ることである。ギャップ構造などのダスト円盤の詳細な構造は得られたものの、その構造を励起したと思われる惑星の直接検出には至らなかった。また、一酸化ガスの微細構造から惑星質量を間接的に見積もろうとしたが、ガス円盤自体にそのような微細構造を検出できなかった。一方、惑星との重力相互作用で生じたと考えられるガスの速度分散が増加している兆候や、内縁円盤が外縁円盤に対してねじれている構造などを発見することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若い惑星(年齢100万年程度)の直接撮像は系外惑星の初期空間分布を明らかにする上で重要である。しかし若い中心星が明るすぎるため、直接撮像の成功例は極めて限られている。その代替手法として、惑星が形成母体の原始惑星系円盤に埋もれている際に生じるギャップ構造に着目して系外惑星の軌道半径や質量を見積もる方法が考案されている。本研究ではそれら間接手法に加え、惑星の軌道や質量に制限を与えるガスの速度分散や速度構造のケプラー回転からのズレを検出した。これら手法を用いることで、系外惑星の空間分布を間接的に明らかにすることができると考えられるため、学術的意義は大きい。
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