研究課題/領域番号 |
17K14260
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 駒澤大学 (2019-2020) 中部大学 (2018) 国立天文台 (2017) |
研究代表者 |
高橋 博之 駒澤大学, 総合教育研究部, 講師 (80613405)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ブラックホール / 中性子星 / 降着円盤 / 数値シミュレーション / 数値実験 / 一般相対論的輻射磁気流体シミュレーション / 宇宙物理 / 天文 / 流体 |
研究成果の概要 |
超高光度X線源に代表される、高い光度を示す天体は中心にブラックホールを持ち、ブラックホールへとガスが降着することで高いエネルギーを生み出すと考えられてきた。しかし近年のX線観測により、一部の天体はブラックホールではなく中性子星を持つことがわかってきた。本研究では数値計算を行うことにより、ブラックホール同様、中性子星への大量のガス降着が可能であり、かつ高い光度を維持できること、また、光度だけでなくスペクトル解析をすることにより、中心天体がブラックホールか中性子星であるかを区別可能性があること、さらにブラックホールのスピン情報も得られることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高い光度を示す天体は、その中心に強い重力を生み出すブラックホールが存在し、ガスが降着することでエネルギーを生み出していると考えられてきた。しかし一部の天体はブラックホールではなく中性子星を持つことが観測的にわかってきた。本研究は「なぜブラックホールと異なり、星表面を持つ中性子星に大量のガスが落下できるのか」、「高い光度を示す天体は、本当にブラックホールを持つのか」という問に答えをもたらす。今後は観測と直接比較することにより、大量のガスが降着する天体のうちどの程度の天体がブラックホールを持つのかを調べることで、大質量ブラックホールがどのように形成されたのかという宇宙史の謎に迫ることができる。
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