研究課題/領域番号 |
17K14270
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
永田 夏海 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (60794328)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 超対称性理論 / 大統一理論 / 暗黒物質 / インフレーション / ニュートリノ / 中性子星 / アクシオン / 素粒子論 |
研究成果の概要 |
素粒子標準模型の電弱対称性は,電弱スケールにおいてヒッグス場の真空期待値によって破られる。この値は量子補正の影響を強く受けるため,電弱スケールの値を持たせるためには理論のパラメーターの間に極度の微調整が必要となると考えられてきた。本研究では,この電弱スケール微調整問題を解決する超対称標準模型を,リラクシオン機構とよばれる機構に基づいて実際に構築した。加えて,この種の模型にしばしば現れる長寿命粒子を将来のLHC実験において探索することでどの程度検証可能かを明らかにした。また,超対称大統一理論の枠組みでも議論を行い,将来の陽子崩壊実験において各大統一理論の候補を選別しうることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電弱スケール微調整問題は,長年にわたって素粒子標準模型における理論的課題であり,またLHCにおいて新粒子が発見されると期待される理由となっていた。しかしながら,LHCにおいて標準模型を超える物理が発見されていない現状を踏まえた今,電弱スケール微調整問題を説明する新たなパラダイムが求められていた。そのような可能性を実際に提示した点,また将来実験における検証可能性を明らかにした点で,本研究は意義深いといえる。
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