研究課題/領域番号 |
17K14286
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
齊藤 遼 山口大学, 大学院創成科学研究科, 助教 (70781392)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 重力理論 / 第5の力 / 宇宙マイクロ波背景放射 / 背景重力波 / 修正重力理論 / スカラーテンソル理論 / 重力波 / 宇宙物理 |
研究成果の概要 |
現在の宇宙を加速させている原因を解明することは宇宙論の大きな課題である。本研究では、加速膨張が重力理論の修正によって引き起こされている可能性を検証することを目標とし、修正重力理論に共通して現れる「第5の力」に関する研究を行った。特に代表的な修正重力理論で生じる「第5の力」について、その環境依存性を明らかにした。また、宇宙の進化、およびそれを支配する重力理論の検証において重要なツールとなる宇宙マイクロ波背景放射(CMB)や背景重力波の持つ異方性を精密かつ系統的に計算する方法の開発を行った。その方法をCMBのBモード偏光の計算に応用し、CMBの伝播過程における重力の効果で生じるBモードを評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重力は我々にとって身近な力であるとともに、宇宙の進化において重要な役割を果たす。本研究の成果は、重力を記述する基礎理論を調べるために必要となるツールを与える。特に本研究の中で開発を行ったcurve-of-sight法は、重力の効果に限らず、宇宙マイクロ波背景放射を系統的に計算する枠組みを与えるものである。重力理論の検証にとどまらず、例えばBモード偏光観測によるインフレーション検証の際に障害となる非線形Bモードの除去など、広い応用が期待される。
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