研究課題/領域番号 |
17K14287
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 九州大学 (2019-2021) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
池田 陽一 九州大学, 理学研究院, 准教授 (90548893)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 格子QCD / エキゾチックハドロン / ハドロン間相互作用 / 機械学習 / 深層学習 / ハドロン相互作用 / 人工知能 / ハドロン物理 / ハドロン分光 / 理論核物理 |
研究成果の概要 |
強い相互作用の基礎理論である量子色力学(QCD)に基づき直接エキゾチック・ハドロンの構造を解明する研究を行った。チャームクォークを含むエキゾチックハドロンの候補であるZc(3900)について、ハドロン間相互作用を強い相互作用の第一原理計算である格子QCDを用いて導出し、その構造について探り、実験データとの整合性を確かめた。また、エキゾチックハドロンの候補は散乱状態の閾値付近にピークとして観測されることから、これまでにハドロン構造が明らかになっている、二核子系およびパイ中間子核子系において、散乱理論に忠実な教師データを作成し、深層学習を用いて共鳴状態を実験データから分類することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2000年代に入り、陽子や中性子に代表される通常のハドロンとは一線を画す構造を持つと期待されるエキゾチックハドロンの候補が次々と報告された。量子色力学が作り出すハドロン現象の抱負さに第一原理計算を用いて、その構造と実験データとの整合性を確かめることができた。また、機械学習を用いることで、富岳などで行われている第一原理計算をより加速することが可能になる結果も得た。それにより、ハドロン物理を基盤にした核物理や初期宇宙の理解などの進展が期待できる。
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