研究課題/領域番号 |
17K14296
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
丸吉 一暢 成蹊大学, 理工学部, 准教授 (30781942)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 超対称性 / 場の量子論 / 共形場理論 / くりこみ群 / 素粒子論 |
研究成果の概要 |
本研究では、場の量子論において特異な現象と思われていた、超対称性の低エネルギーでの拡大現象について、拡大条件・拡大理由を明らかにし、超弦理論の視点からも幾何学的に拡大理由を考察することで、現象の全容を解明した。これにより発展した低エネルギー有効理論の探索方法を活用することで、一般の4次元超対称理論の低エネルギー固定点に対する研究を推進し、ラグランジアンの有無に関わらない、低エネルギー固定点の分類方法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
場の量子論において、対称性は低エネルギーになるほど縮小することが一般的である。しかし、本研究は、これとは逆の対称性の拡大が比較的多くの場合に起こりうることを示した。また、この現象の機構を理解したことで、これまで解析が困難であった4次元超共形場理論の分配関数の計算などに応用され、国内外の後続の研究にも多数引用されている。さらに、N=1超共形場理論の分類は前人未到の問題であるが、本研究で培った低エネルギー固定点の探索方法は、この問題に対して有効であることを示しており、今後のこの方向の研究に指針を与えるものとなった。
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