研究課題/領域番号 |
17K14305
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高見 健太郎 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (70758002)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 重力波 / 連星中性子星 / 高密度状態方程式 / クロスオーバー相転移 / 数値相対論 / 状態方程式 / 大質量星 / 大質量性 |
研究実績の概要 |
2015年9月、連星ブラックホール合体からの重力波が世界で初めて観測され、2017年のノーベル物理学賞を受賞した。その後も、続々と連星ブラックホールからの重力波が観測されている。それに加えて、まだ数例(候補も含む)ではあるが、連星中性子星合体やブラックホールと中性子星からなる連星合体からの重力波も観測することに成功している。また、まだ感度は劣るものの日本のKAGRAも2023年5月24日から始まるO4観測に参加する予定で、さらなる結果に期待が持たれる。
このような現状を踏まえ、観測される連星中性子星合体からの重力波から多くの物理情報を引き出すことを主眼に様々な角度からの理論的研究を行っている。特に、連星中性子星合体及びそこから放射される重力波の状態方程式依存性に重点を置いて研究を進めている。
ここでは、研究内容・実績の一例を紹介することにする。核密度を超える高密度状態において、より最もらしい quark-hadroncrossover な状態方程式を用いて、世界で初めて連星中性子星合体のシミュレーション、およびそこから放出される重力波の解析を行い、その特徴を捉えることに成功した。この成果はPhysical Review Lettersにおいて "Featured in Physics" に選ばれるとともに、American Physical Society の Physics Magazine などでも紹介された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、出張等ができなくなり、共同研究者との集中的な打合せなどが難しい状況が続いている。さらに、新型コロナ感染拡大などによる学級閉鎖等に伴う遠隔授業や校務(感染予防対応、学生対応など)の増大により、著しく研究に充てることができる時間が激減した。これらの理由により、研究計画を予定通りに進めることができず、そのの進捗状況は遅れることとなった。
|
今後の研究の推進方策 |
LIGO-Virgo-KAGRA コラボレーションにおける O4 観測が、2023年5月24日より開始される予定である。これにより、観測的側面から得られる情報が劇的に増加することが見込まれるため、その情報が活かせるように、理論と観測がリンクした研究をメインに実施していく予定である。
|