研究課題/領域番号 |
17K14325
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
湯川 龍 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 特任助教 (40759479)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 角度分解光電子分光 / 酸化物 / バンド構造 / 電子状態 / 多体間相互作用 / 表面 / 量子化 / 電子輸送 |
研究成果の概要 |
本研究では、遷移金属酸化物表面への安定した電子ドープ手法を確立し、角度分解光電子分光(ARPES)から得られる電子状態と電気伝導特性の両観点から、遷移金属酸化物表面における2次元電子状態に働く多体間相互作用の起源を明らかにした。具体的な研究成果は以下の通りである。 (1)アルカリ金属蒸着システムの開発により、遷移金属酸化物表面への電子ドープ量精密制御手法を確立した。(2)アナターゼ型酸化チタン表面に形成される2次元電子状態に働く多体間相互作用の起源を明らかにした。(3)アナターゼ型酸化チタンにおける電子格子相互作用が表面とバルク間で異なることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遷移金属酸化物においては電子輸送特性に対する多体間相互作用の寄与が大きいため、酸化物物質設計・物性制御においてキャリア密度に応じた詳細な多体間相互作用の解明が必要不可欠である。特に電子デバイスの微細化に伴う低次元系の研究において、表面・極薄膜での電子的振る舞いを理解する事が必要不可欠である。そのため、低次元系での電子の多体間相互作用を明らかにした本成果は高い重要性と発展性を持つものと考えられる。
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