研究課題/領域番号 |
17K14330
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平田 倫啓 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (20776413)
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研究協力者 |
小林 晃人
松野 元樹
大木 大悟
鹿野田 一司
宮川 和也
石川 恭平
ベルティエ クロード
田村 雅史
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ディラック電子 / 強相関 / エキシトニック不安定性 / 核磁気共鳴 / 有機導体 / スピンゆらぎ / エキシトニック / 不安定性 / NMR / ディラックコーン / 自発的質量獲得機構 / 分子性固体 |
研究成果の概要 |
本研究では従来の物質中電子とは見かけ上の質量の有無という点で性質が大きく異なるディラック電子という特殊な電子の状態に注目する。この状態が実現する有機物質を対象とし、未解明だった電気的な相互反発が強い極限での物性を核磁気共鳴と呼ばれる実験的手法で検証しシミュレーションとの比較からその特性を明らかにした。そしてこの相互反発によって電子質量が見かけ上ない状態からある状態へと劇的に変わるエキシトニック転移の前駆的なゆらぎが発達することを世界に先駆けて発見し、そのメカニズムを理論的に解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、長らく検証が困難であったディラック電子間の強い相互作用の効果を実験的に初めて検証することに成功した先駆的な仕事であり、相互作用の直接的帰結である新規ゆらぎの発見とそのメカニズムの実験および理論的解明を世界に先駆け達成した画期的な成果である。これは核磁気共鳴と有機物質を組み合わせる他に類を見ない独創的なアプローチと国際的な共同研究が生んだ顕著な成果であり、国内外の学術界に大きなインパクトと派生研究をもたらした点で大きな意義をもつ研究である。
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