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マイクロ波照射効果による多成分超伝導体の新奇ダイナミクス現象

研究課題

研究課題/領域番号 17K14343
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 物性Ⅱ
研究機関岡山大学

研究代表者

鮎川 晋也  岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 特任助教 (90625477)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 交付 (2017年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード固有ジョセフソン接合 / 鉄カルコゲナイド / 超伝導 / 水熱合成 / ジョセフソン効果 / 鉄系超伝導体
研究実績の概要

まず初めに、ジョセフソン磁束フローの観測などから固有接合であることが主張されている鉄系超伝導体よりも層間距離が大きく、異方性も同程度である水酸化リチウム-鉄セレンの単結晶作製に取り組んだ。温度、反応時間、原料濃度などのパラメータを最適化した水熱合成により、超伝導転移温度が約40ケルビンであり、2ケルビンにおける超伝導体積分率が、ほぼ100%である良質な単結晶が得られた。また、水酸化リチウム-鉄セレンを水熱合成する際の前駆体であるカリウム-鉄セレンと同じ結晶構造を持つ物質探索を行い、新物質を発見した。この物質に対しても水酸化リチウム-鉄セレンと同様に、単結晶が得られた後に水熱合成を行い、固有ジョセフソン接合的振舞いを示すかどうか観測する予定である。
収束イオンビームを用いて単結晶を加工してジョセフソン接合を作製する場合には、金線などで四端子を付ける必要があるが、水酸化リチウム-鉄セレンに対し、作業を数時間かけて大気雰囲気中にて行った場合、超伝導特性が劣化することが判明した。そこで、作業をグローブボックス中にて行えるように顕微鏡の鏡筒に取り付けたカメラの映像信号をグローブボックス外部のディスプレイに送信でき、また、グローブボックス内の雰囲気を保持できる試料密閉セルにより、測定時まで超伝導特性を劣化させないシステムの設計および作製を行った。このシステムを用いて水酸化リチウム-鉄セレンの電気抵抗測定を行い、超伝導特性の確認が取れ次第、ジョセフソン接合を作製し、IV特性を検証する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

シャピロステップを観測するため、GM冷凍機を用いた冷却およびヒーティング抑制のためのパルス測定装置までは立ち上げたが、ガンダイオードを用いたマイクロ波照射システムの構築が十分でない。

今後の研究の推進方策

ガンダイオードを用いたマイクロ波照射システムの構築を急ぐとともに、層状構造を持った新規超伝導物質を探索し、固有ジョセフソン接合的振舞いの解明に寄与する比較対象を増やしていく。

報告書

(1件)
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] The possibility of forming intrinsic Josephson junctions in iron-based superconductor FeSe1-xTex2017

    • 著者名/発表者名
      S. Ayukawa, K. Hirata, D. Kakehi, K. Okada, S. Ooi, T. Noji, Y. Koike and H. Kitano
    • 学会等名
      28th International Conference on Low Temperature Physics (LT28)
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The magnetic field angular dependence of flux-flow resistance in FeSe1-xTex2017

    • 著者名/発表者名
      S. Ayukawa, K. Hirata, D. Kakehi, S. Ooi, T. Noji, Y. Koike and H. Kitano
    • 学会等名
      J-Physics 2017: International Workshop on Multipole Physics and Related Phenomena
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-17  

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