研究課題/領域番号 |
17K14366
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
原子・分子・量子エレクトロニクス
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研究機関 | 早稲田大学 (2018-2019) 国立研究開発法人理化学研究所 (2017) |
研究代表者 |
内野 瞬 早稲田大学, 高等研究所, 講師(任期付) (80617465)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | メゾスコピック系 / 冷却原子気体 / 非平衡物理 |
研究成果の概要 |
冷却原子気体を用いたメゾスコピック輸送は現在、欧米の実験グループを中心に実現が相次いでいる。我々は、2成分フェルミ原子気体の量子ポイントコンタクト輸送に関する研究を推進してきた。一つ目の大きな成果は、光共振器中で相互作用する冷却原子気体の研究であり、これまでの実験で測定が難しかったカレントノイズ測定がこのような系を考えることで測定可能になることを指摘した。もう一つの大きな成果は、強く相互作用するフェルミ原子気体のポイントコンタクト輸送であり、これまでに知られていない新しい輸送特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メゾスコピック系の輸送現象は元来、固体の物性系において研究が進んできた。しかし近年、冷却原子気体を用いた研究も盛んに行われるようになり、固体系との相補的な役割が期待されている。本研究では、現在の固体の物性系で検証するのが難しいメゾスコピック現象に焦点を当て、これまでに知られていない輸送特性を明らかにした。また、光共振器を用いたカレントノイズ測定法の提案により、既存の実験の困難が今後、解消される可能性がある。本研究の成果は、現在行われている実験への重要な示唆を与えるものであり、非平衡量子現象の理解にも重要なものであったと考えている。
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