| 研究課題/領域番号 |
17K14382
|
|---|
| 研究種目 |
若手研究(B)
|
| 配分区分 | 基金 |
|---|
| 研究分野 |
固体地球惑星物理学
|
|---|
| 研究機関 | 東京大学 (2019)
国立研究開発法人防災科学技術研究所 (2017-2018) |
|---|
研究代表者 |
武村 俊介 東京大学, 地震研究所, 助教 (10750200)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
| 研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
| 配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
|---|
| キーワード | 地殻内地震 / 強震動 / 不均質構造 / 地震波散乱 / 南海トラフ / 付加体 / 浅部低周波微動 / 短波長不均質構造 / 火山 / プレート境界 / 浅部超低周波地震 / 地震波伝播 / 地震動シミュレーション / 断層近傍不均質 / 地震発生帯 / 広帯域地震動 |
|---|
| 研究成果の概要 |
高周波数地震動の伝播特性と地震発生帯の不均質構造の解明のため、観測波形の解析と3次元地震動シミュレーションを行った。地殻内の平均的な短波長不均質構造と減衰構造を明らかにし、その上で断層近傍不均質の解明に取り組んだが、震源パラメータ（震源位置、メカニズム解、震源時間関数など）の決定精度が大きな壁となることがわかった。地震動への不均質構造を考慮した波形解析法を開発することで、微小な地震現象であったとしても震源パラメータを正確に推定できる可能性があることを明らかにした。地震断層のすべり特性を明らかにするために、微小な地震現象の震源パラメータを精緻に推定することは重要であり、今後の研究が望まれる。
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では従来までの半理論的手法ではなく、現実的な地下構造を考慮した地震動シミュレーションを軸に観測との直接比較から地下の不均質構造の推定を行った。また、現実的な地下構造を考慮して震源の解析を行うことで、小さな地震現象であっても震源の特徴を正確に得ることができることを示し、今後の地震発生帯あるいは地震物理への観測波形解析からの貢献の方向性を示した。震源の解析技術は喫緊の課題である南海トラフ域へも応用が可能で、巨大地震発生域とその周辺の震源物理特性を正確に把握することは、巨大地震シナリオや今後の推移予測を考える上でも重要な成果となることが期待され、今後も継続的な研究発展が望まれる。
|
