研究課題/領域番号 |
17K14383
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
|
研究機関 | 国立研究開発法人防災科学技術研究所 |
研究代表者 |
黒川 愛香 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 火山防災研究部門, 特別研究員 (40784715)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | マグマ / レオロジー / 火山 / 実験 / 結晶 / 自励変動 / 火山性長周期地震 |
研究成果の概要 |
1986年伊豆大島噴火の溶岩サンプルを用いたレオロジー実験を行い,マグマは非定常状態においてエイジングをはじめとする時間依存性やヒステリシスを強く示すことを明らかにした.特に実験前に取る休息時間の長さと休息時のせん断速度がその後のレオロジー的挙動に大きく影響を与えることがわかった.電子顕微鏡観察からは,十分な休息時間を取ると,完全に静止した場合だけでなく弱いせん断を加えた場合でも結晶クラスターが生成することが確認され,レオロジーと内部構造の変化が関連付けられた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実際の火山で流動するマグマのほとんどは非定常状態にあり、その挙動が火山性地震などの現象に繋がる.そこで本研究では実験的手法から非定常状態のマグマレオロジーの詳細を調べた.本研究で明らかになった特徴はマグマや溶岩流の流動開始時や停止時の挙動に関わるものであり,流動距離などを決定づけるため,これらをシミュレーションする際に考慮すべきである.従ってシミュレーションによる噴火現象の予測にも繋がり,今後の研究発展が期待される.
|