研究課題/領域番号 |
17K14388
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
釜江 陽一 筑波大学, 生命環境系, 助教 (80714162)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | モンスーン / 大気海洋相互作用 / 気候変化 / 古気候 |
研究成果の概要 |
海水温同化実験により、世界的なモンスーンの挙動が、大西洋を発端とした海盆間相互作用によって密接に結びついていることを見出した。また、過去1000年間の地球軌道要素の微細な変動に伴う太陽入射量の緯度・季節配分の変動が、アジアモンスーンの季節進行のタイミングを左右することを明らかにした。 熱帯太平洋とインド洋の海盆間相互作用を通した大気循環の変動パターンが、細長く発達する水蒸気輸送帯の活動の強弱を通して、日本の豪雨災害リスクを左右することを明らかにした。地球温暖化時には、水蒸気輸送帯の活動に着目することで、日本を襲う極端現象の頻度が増加する可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバルモンスーンの長期変動は、世界的な農業生産量など、人々の生活に対して極めて大きな影響力を持つ。20世紀後半以降のグローバルモンスーンの変動が、大西洋を発端としていた可能性を指摘し、その将来変化を予測する上で鍵となる物理機構を明らかにした。これらの成果は、グローバルモンスーンの地球システム学的役割を明らかにすることに貢献したとともに、大陸規模の水循環の変動を通した、世界的な社会経済活動の今後数年から数十年先の変動を予測する上で、重要な視座を提供することに貢献した。
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