研究課題/領域番号 |
17K14397
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 弘前大学 (2021) 国立研究開発法人理化学研究所 (2017-2019) |
研究代表者 |
岡崎 淳史 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (10790842)
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研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | データ同化 / 古気候復元 / 古気候 / 水同位体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、これまでにない精度で古気候を復元するための基盤的なデータ同化手法の開発を目指すものである。本研究で開発する手法は、過去数百年にわたる再解析プロダクト、すなわち長期間に及ぶ大気及び地表の様々な物理量の3次元分布を、年々変動以上のできるだけ細かい時間解像度で提供することを可能にする。これによって、温暖化予測モデルの長期検証や、気候システムそのものの理解が発展することが期待され、温暖化の影響が懸念される現代では、学術的および社会的に価値のある研究であるといえる。
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研究成果の概要 |
過去2000年の気候復元の精度を向上させる手法開発を行なった。これまでの研究では統計的に気候を推定する手法が用いられてきたのに対し、本研究では、気候モデルの予測と古気候観測を動的に融合し気候を推定するオンラインデータ同化手法を提案し、完全モデルを仮定した理想条件下でテストを行なった。その結果、用いる古気候観測の時間解像度に比べて気候が予測可能な範囲が長い場合には、本研究の提案手法を用いることで既往の手法を上回る復元精度を達成できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長期の気候変動を描くことで、気候システムの変動メカニズムに対する理解を深め、深刻な影響が懸念される地球温暖化により良く備えることができると期待できる。一方、測器による観測が入手可能な期間はたかだか150年程度であり、気候システムの全容を捉えるには短すぎる。地学的な手がかりをもとに気候を復元する必要があるが、その手法には大きな不確実性が残されていた。本研究が提案する手法を用いることで、より正確な気候復元の実現が可能になる。
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