研究課題/領域番号 |
17K14408
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
杉崎 彩子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (20595128)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 光ルミネッセンス年代測定 / ポリミネラル微粒子 / 日本海 / ルミネッセンス年代測定 / 石英微粒子 / 含水率 / OSL年代測定 / 第四紀後期 |
研究成果の概要 |
古気候の復元に際して,年代軸は必要不可欠である.本研究では,日本海堆積物のシルトサイズの微粒子(ポリミネラル微粒子)を対象に,石英粒子より古く年代決定が可能なカリ長石の光ルミネッセンス(OSL)年代測定(pIRIR230法)を実施した.ポリミネラル微粒子の等価線量は、同層準で測定した石英の値とほぼ同等であり,約1000Gyで飽和した.フェーディング効果(放射線損傷の蓄積量が時間と共に減少する)の補正値は1.60%/decadeであり、補正後の年代をテフラ等の絶対年代・他の年代モデルと対比した結果整合的であり,約30万年で測定限界となることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は, 日本海堆積物のポリミネラル微粒子を対象に,カリ長石のOSL 年代測定法の測定限界を高解像度で連続的な年代測定を行い,約30万年前までの年代測定が可能であり他の年代モデルと整合的であることを示した.最終間氷期以前の絶対年代制約が可能になることによって,古気候・古海洋学の分野全体に貢献できる重要な成果である.
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