研究課題/領域番号 |
17K14434
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
星野 翔麻 東京工業大学, 理学院, JSPS特別研究員 (20783616)
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研究協力者 |
大島 康裕
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 分子分光学 / 分子間相互作用 / 分子クラスター / コヒーレント制御 / 分子ダイナミクス / 電子状態 / フェムト秒化学 / イオンイメージング / 分子分光 / チャープパルス |
研究成果の概要 |
芳香族化合物の関与する分子間相互作用は様々な分野において重要であり、芳香族の最小単位であるベンゼンを構成要素とするファンデルワールスクラスターは有用なモデルとなる。水素分子は様々な分子の中でも単純な構造であり1)電子数が少ない、2)質量が小さいという二点の特異的な特徴を持つため、芳香環との相互作用は興味深い。本研究では、電子励起状態における高分解能分光測定をベースにとして、イオンブレイクダウン分光法により、ベンゼン-水素クラスターBz-(H2)n (n = 1 -3)のイオン化しきい値および解離しきい値を測定することで結合エネルギーを決定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベンゼン-水素間の分子間相互作用を理解することは、炭素マテリアルを用いた水素吸蔵技術の開発を進める上での基盤であり、これまで多くの量子化学的計算例が報告されている。今回の成果は、初めて実験的に結合エネルギーを特定したものであり、計算化学の信頼性を評価する上で重要なreferenceを提供するものである。また、ベンゼンに結合する水素分子の数に対して、結合エネルギーが系統的に変化していくことも実験的に明らかにすることができた。この変化は、クラスター内での水素分子の配置と対応しており、分子間相互作用を定量的に評価する上でも重要である。
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