研究課題/領域番号 |
17K14441
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
藤原 亮正 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (10580334)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 化学進化 / 分子雲 / 分子認識 / キラル認識 / 定量分析 / エナンチオマー / 構造異性体 / 不斉反応 / ホモキラリティー |
研究成果の概要 |
本研究では糖とアミノ酸のキラリティーに着目し、アミノ酸やペプチド、単糖や糖鎖が水素結合した低温孤立状態の気相クラスターを星間分子雲のモデルとして、分子認識と化学反応の関係を検討した。鏡像異性体選択的な反応性が観測され、気相クラスターを模擬星間分子雲とする実験的研究は、分子雲におけるキラル認識と化学進化の関係を分子レベルで検討する方法として有効であることを示した。この実験結果を基に、溶液中の鏡像異性体と立体異性体に対する定量分析法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究での化学進化に関わるキラル認識と化学反応は、遷移金属を使わない不斉化学反応である。本研究は、有機化学分野で近年急速に開発が進められている有機分子触媒の基礎的知見となり、グリーンケミストリーを発展させる研究成果となる。質量分析感度で鏡像異性体を識別する本計測法と、化学進化の歴史に関する本研究成果は、分子の個性を活かした高感度定量分析法を開拓する基盤となる。
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