研究課題/領域番号 |
17K14442
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 宇部工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高田 陽一 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (90434042)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 選択的可溶化 / 可逆的可溶化 / 分子集合体 / 界面活性剤 / 混合ミセル / 表面・界面物性 |
研究成果の概要 |
本申請研究では、水溶液中で界面活性剤が形成する分子集合体の可溶化現象を制御することを目的として研究を行った。制御する方法として、(1)界面活性剤の疎水基との親和性を利用する方法、(2)pHによって変化する界面活性剤の性質を利用する方法、および(3)異なる分子集合体間の転移を利用する方法を検討した。 (1)では疎水基との親和性を利用して物質を選択的に可溶化できること、(2)ではpHを調節することによって一旦可溶化した物質を再び放出させられること、(3)では分子集合体のミセルとベシクルでは可溶化挙動が異なることを明らかにした。 以上から、溶液条件を調節することで可溶化制御が可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
可溶化はよく知られた現象であるが、界面化学の知見に基づいて条件を調節することによって、可逆的可溶化を実現できることを明らかにした。特に最近はさまざまな分野で徐放性がテーマとして取り上げられることも多い。通常はナノチューブやナノカプセルなどいわゆる「ハード」な容器に封入物を取り込んで徐放性をもたせることが検討されている。しかし本研究で示したように、ミセルやベシクルなど分子集合体である「ソフト」な容器を利用できるようになれば、溶液条件の微調整によって徐放性をより精度良く調整できるようになると考えている。
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