研究課題/領域番号 |
17K14445
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 北海道大学 (2018-2019) 千葉大学 (2017) |
研究代表者 |
米田 友貴 北海道大学, 工学研究院, 助教 (60756055)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ポルフィリン / 拡張ポルフィリン / 置換型ピロール / 芳香族性 / 反芳香族性 / 近赤外吸収 / 金属錯体 / 生体型ポルフィリン / ピリポルフィリン / 共役系 / ペンタフィリン / 生体型ピロール / 環化反応 / サフィリン / 転位反応 / 多量化 / 置換ピロール / スルースペース共役 |
研究成果の概要 |
生体型と呼ばれるベータ位置換型ピロールの高い安定性を生かして、種々の拡張ポルフィリン類の合成、およびその芳香族性に関する考察および金属錯体生成能までについて調査した。これまで顧みられるとの少なかった置換型ピロールを用いることで、興味深い物性を有するポルフィリン類縁体の化学が展開できることを明らかにし、近赤外領域まで渡る吸収、特異的な金属錯体生成能など、応用まで見据えた多くの成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの拡張ポルフィリン類縁体の化学は電子豊富で不安定なピロール骨格を安定化させるためにメゾアリール基が用いられていたのに対して、本研究では安定なベータ置換型のピロール類を用いることで、メゾ位のアリールに関する制限を大幅に減らし、その化学を発展させることに成功した。得られた化合物は構造的に新しいのみならず、その骨格に由来する様々な芳香族性が発現することを明らかにした。さらに近赤外吸収特性や芳香族性のスイッチング能などを明らかにしており、水溶性や生体親和性を高めやすい置換ピロールの性質と組み合わせることで基礎学術のみならず、薬学的応用にも展開可能な研究であると考えている。
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