研究課題/領域番号 |
17K14451
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
有光 暁 琉球大学, 理学部, 助教 (30546982)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | フッ素 / 有機触媒 / 不斉反応 / 有機分子触媒 / フッ化水素 / 相間移動触媒 |
研究成果の概要 |
まず、本研究で提案した新規触媒合成の確立を目指し研究を展開した。当初想定していたウレア触媒のモデル骨格の合成には成功したが、その後、基質拡張に困難があることが判明した。そのため、当初予定していたウレア部位ではなく、同様にHFを補足しうる別の官能基を模索した。その結果、非常に強い水素結合受容体であるNオキシド部位に着目し、様々なシンコナルカロイド由来のNオキシド化合物の合成に成功した。合成した触媒はフッ化水素と混合し19F NMRを測定することで会合を確認することができた。引き続き、置換基が会合にどのような影響を与えるか、また想定している不斉フッ素化反応が可能かどうかを確認する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、当初提案していたウレア触媒の合成を達成したものの、基質適応範囲の拡張が困難であることがわかった。しかし、同様のHF捕捉機能を持つNオキシドに着目し、シンコナルカロイド由来のNオキシド化合物の合成を達成し、実際にHFと会合することがわかった。本研究成果はHF水溶液を触媒反応に応用できる可能性を秘めており、今後引き続き触媒のデザインと反応開発を研究していく。
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