研究課題/領域番号 |
17K14483
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
戸田 泰徳 信州大学, 学術研究院工学系, 助教 (60758978)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 有機分子触媒 / 二官能性触媒 / ホスホニウム塩 / 環境調和 / 触媒反応 / 分子変換 |
研究成果の概要 |
まず、二官能性テトラアリールホスホニウム塩触媒によるエポキシドと二酸化炭素の[3+2]反応についての反応機構解析を行い、ホスホニウム塩の置換基効果を明らかにした。また、ホスホニウムイリドと金属塩から調製した錯体を触媒として用いた場合にも同反応が円滑に進行することを明らかにした。次に、エポキシドとイソシアネートの[3+2]反応を検討し、二官能性テトラアリールホスホニウム塩触媒存在下、対応するオキサゾリジノンが収率良く得られることを見出した。一方、グリシドールを用いた場合には位置選択性が異なり、4-ヒドロキシメチルオキサゾリジノンが得られることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境調和型物質合成プロセス開発の観点から、分子変換における効率の向上と選択性の獲得が求められており、化学反応を精密に制御し、高度な分子変換を実現する新規触媒の開発は重要な研究課題である。本研究では、反応を精密制御できる高活性な有機分子触媒として、新規テトラアリールホスホニウム塩触媒を開発し、これを用いる多様な分子変換技術の開発を行った。研究期間内に検討した反応は、工業的にあるいは医薬品合成などにおいて重要な生成物を与え、新規触媒の開発という学術的な観点だけでなく社会における合成化学的な観点からも大変意義深い。
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