研究課題/領域番号 |
17K14485
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2018-2019) 京都大学 (2017) |
研究代表者 |
竹内 勝彦 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究員 (90724097)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ホスファアルケン / FLP / ピンサー型錯体 / 二酸化炭素 / ルイス酸 / カチオン性錯体 / Eind基 / 遷移金属錯体 / 白金錯体 / Gutmann–Beckett法 / Rind基 / 有機金属化学 |
研究成果の概要 |
本研究では、中心金属のルイス酸性の向上させるPNPピンサー型ホスファアルケン配位子(BPEP)を用いて、遷移金属をルイス酸とするFLPの構築と触媒反応への応用を目的として研究を行った。 その結果、かさ高く剛直な縮環構造を持ったEind基を立体保護基として導入したEind2-BPEPの開発に至り、これを配位子としたカチオン性銅(I)錯体がヒューニッヒ塩基とFLPを形成し、水素分子およびフェニルアセチレンの結合活性化反応を起こすこと、CO2の水素化およびヒドロシリル化触媒として機能することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、PNPピンサー型ホスファアルケン配位子という高いπ受容性と柔軟な電子構造を有する特色ある配位子に着目し、これに嵩高いEind基を導入することで、これまで困難とされてきた後期遷移金属錯体をルイス酸としたFLPの構築とその触媒反応への応用を実現した。さらに、後期遷移金属のソフトなルイス酸性と挿入反応を利用した新規化学変換プロセスによって、典型元素化合物を用いたFLPでは困難であったCO2の水素化を達成し、基礎分野および応用分野の両面で学術的に意義のある成果となった。
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