研究課題/領域番号 |
17K14489
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2018) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
南木 創 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (40793980)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 機能性高分子 / ポリチオフェン / 分子認識 / 高分子トランジスタ / 電解質ゲート / 電気二重層キャパシタ |
研究成果の概要 |
高分子半導体を用いた有機トランジスタは,機械的柔軟性に優れ,塗布法による簡便な作製が可能な電子デバイスであることから,化学センサのプラットフォームとして魅力的である。本研究では,側鎖に分子認識部位が導入された高分子半導体(=ポリチオフェン)をトランジスタの活性層に適用することで,標的種の捕捉を電気的に読み出すことができる化学センサデバイスの開発に取り組んだ。カルボキシ基修飾型ポリチオフェンを用いた電解質ゲート型トランジスタを作製し,生体アミン類の滴定実験を試みたところ,当該ポリチオフェンの分子認識能を反映した電気的応答が観察され,有機トランジスタ型化学センサの構築に向けた指針を得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子半導体を用いた従来のトランジスタデバイスに関する研究は,有機ELと組み合わせた次世代ディスプレイ開発に注力されてきたが,それだけでは高分子半導体材料のポテンシャルを十分に引き出せてはいなかった。本研究を通じ,有機トランジスタ構造に基づく化学センサデバイスが実現可能であることが示され,高分子半導体(=ポリチオフェン)の新たな魅力を見出すことができた。本研究で得られた知見は,今後のトランジスタ型化学センサ開発のみならず,分子認識化学や高分子化学,表面科学,有機デバイス工学の多岐に渡る関連研究分野の発展に大きく寄与し得るものと期待できる。
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