研究課題/領域番号 |
17K14491
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
西山 寛樹 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (60724359)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | ヘテロール / 有機金属ポリマー / メタロセン / ヘテロメタロセン / スタンノール / 多積層型高分子金属錯体 / ヘテロサイクル / スタンノリル誘導体 / 高分子合成 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまでに殆ど報告のない多積層型の高分子金属錯体を、研究発表者ら独自の合成手法により得られる各種ヘテロール類を用いることでその合成の可能性を追求した。結果として、スタンノール誘導体とリチウムとの反応により対応するスタンノリルジアニオンを調整し、このジアニオンと各種遷移金属塩との反応を行うことで、多積層型高分子金属錯体の合成を行った。さらに、ヘテロ元素を配位子に付与した多積層型高分子金属錯体のモデル化合物として、ホスホール骨格を含む高分子からホスホリル配位子をもつホスファメタロセン骨格を含むπ共役高分子の合成を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ヘテロサイクルのジアニオン状態での安定性に着目し、これまでに詳細な検討がほとんど行われていない多積層型高分子金属錯体の合成手法の確立に挑戦し、錯体化学分野において、これまでに殆ど例を見ない構造体の創出につて検討を行った。本研究により得られた多積層型高分子金属錯体は、主鎖骨格にヘテロサイクル配位子と遷移金属原子が交互に配列した特異な骨格を有する有機金属ポリマーとして位置づけることができ、従来の有機金属ポリマーとは全く異なる性質を有していることが多いに期待される新材料であり、今後それらの機能性の解明が大いに期待される。
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