研究課題/領域番号 |
17K14493
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
荒川 優樹 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30757365)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 液晶性高分子 / 硫黄 / チオエーテル / 偏光材料 / 複屈折 / アルキルチオ基 / 光学素子 / 高分子 / 液晶 / 偏光 |
研究成果の概要 |
ビスフェニルベンゾエートおよびビストランの硫黄系類縁体構造を側鎖および主鎖に導入した新しい液晶性高分子の合成、相転移挙動、液晶相構造および光学特性の評価を行った。それら分子構造を側鎖に導入した高分子は酸素系類縁体と比較して、隣接分子間距離の接近、液晶相中における分子のチルト角の減少、結晶化など、特徴的な相転移挙動を示すことがわかった。また、光重合系のモノマーを合成し、それらの一軸配向状態における光架橋反応により、液晶相の一軸配向を固定したフィルムの作製に成功した。主鎖型高分子も液晶相を形成し、室温ではガラス化することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分極率の高いチオエーテルをリンカーとする液晶性高分子は、位相差フィルムなどへの応用を指向した高複屈折性材料に適した分子設計の一つであると考えられるものの、これまでに液晶性高分子における研究例は極めて少なく、それらの液晶性や光学特性は明らかになっていない。本研究では、様々な液晶分子構造をチオエーテル鎖で連結した側鎖型および主鎖型高分子を合成し、それらの相転移挙動、液晶相構造、および光学特性の評価を行った。従来の炭素や酸素系と比較して特異な液晶相構造を示すことや、優れた光学特性を有することが明らかとなった。
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