研究課題/領域番号 |
17K14497
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
斎藤 雄介 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 特別研究員 (90783598)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 希土類アルキル錯体 / 有機金属化学 / 触媒化学 / 高分子化学 |
研究実績の概要 |
本研究では、希土類金属錯体の特異な性質を利用した高活性、高選択的な錯体触媒を用いることで、優れた物性や新機能を持つ極性ポリブタジエン類の開発を行っている。さらに今まで達成されていない、エチレンと極性官能基化ジエン類の共重合反応の達成を目的とした。 ハーフサンドイッチ型の本希土類触媒系は、ジエン系モノマーや末端にヘテロ官能基を有するα-オレフィンの立体選択的な重合を可能とする触媒であり、それらのモノマーとエチレンとの共重合触媒として作用することおよび中心金属の被毒の低いアニシル基を導入したジエン系モノマーを利用することにより目的の達成を目指した。 本年度は、シクロペンタジエニル配位子を有する希土類触媒系を用いることにより、1-(p-アニシル)-ブタジエン類の重合から極性官能基を導入したポリジエン類の合成を達成した。その得られたポリジエン類のNMRの解析から、そのポリジエン類は高い3,4-選択性かつシンジオ特異性を示すことを明らかとした。この結果は、初めて極性官能基を有するポリジエン類の3,4-選択的かつシンジオ特異的な重合の達成例である。 さらに、上記と同様な触媒系を使用することにより、エチレンと極性官能基を有するジエン系モノマーの共重合を可能とした初めての例である。その共重合体のNMRの解析から高い極性官能基を有するジエン系モノマーの含有量を示した。重合条件において、エチレンの圧力を変えることにより、極性官能基を有するジエン系モノマーの含有量を変化させることが可能であることを明らかとした。
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