研究課題/領域番号 |
17K14500
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 敦子 (升谷敦子) 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (10633464)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 代謝中間体 / 光音響イメージング / 近赤外吸収 / 金属錯体 / 白金(II)錯体 / 生体代謝中間体 / 近赤外光 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,代謝中間体5-S-システイニルドーパ(5SCD)の光音響イメージングを可能にする自己修正的なラベル化法を開発することを目的として研究を行った.本研究で合成することを目指したラベル化剤は,三つの部分構造(1. 配位部位,2. 配位部位をつなぐリンカー,3. 幾何学的制限のためのアーム)から成る.各部分構造の検討を行い,光音響ラベル化剤として最適な配位部位及びリンカーを設計するための基礎となる知見を得ることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
5SCDは,進行期の悪性黒色腫患者の血液中で増加することが知られている.しかし,5SCDがメラニン代謝の亢進と阻害,さらには悪性黒色腫の発生,成長,転移にどう関与するかは分かっていない.分子イメージングで生体内での5SCDの挙動を明らかにすることができれば,重要な情報が得られると期待できるが,選択的に5SCDをラベル化する手法がないため,分子イメージングによる観察はできていない.本研究では,5SCDをラベル化するための試薬の分子設計指針となる知見を得た.この成果は,メラニン代謝を理解するためのツールを提供するための土台となるものである.
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