研究課題/領域番号 |
17K14502
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
下赤 卓史 京都大学, 化学研究所, 助教 (40609921)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 有機フッ素材料 / パーフルオロアルキル化合物 / 赤外分光法 / ラマン分光法 / アトロプ異性 / 分子配向 / SDA理論 / ダイポールインタラクティブ / 赤外外部反射(ER)法 / 表面モード / パーフルオロアルカン / 有機フッ素化合物 / 赤外外部反射法 / 表面圧-表面積曲線 / ラマン光学活性(ROA) / フッ素化学 / パーフルオロアルキル鎖 / ラマン分光イメージング法 / ねじれ構造 / アトロプ異性体 / ガス吸着 / 凝集ダイナミクス |
研究成果の概要 |
本課題では,パーフルオロアルキル(Rf)鎖の分子間相互作用に注目した研究を行った.特に,Rf化合物と異種分子間に働く分子間相互作用に着目して研究に取り組んだ.代表的な成果として,揮発性の高いパーフルオロアルカンの液膜が水面上で長時間残存するという性質を見出した.水とは親和性が低いことが知られるパーフルオロアルカンが,気水界面では全く逆の高い親和性を示す興味深い成果といえる.この性質は非フッ素系の有機溶媒ではまったく現れず,大きな双極子支配の分子間相互作用が特徴であるRf化合物特有の性質といえる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では,パーフルオロアルキル(Rf)化合物が水面上で示す特徴的な性質を見出した.これは,Rf基間の相互作用が双極子支配であり,非フッ素系の化合物とは全く異なることを意味する.Rf化合物と水の界面でみられる親和性は,燃料電池のキーデバイスであるプロトン電導膜の性能の理解において重要であり,より高い性能を目指した材料開発に指針を与える成果といえる.
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