研究課題/領域番号 |
17K14503
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
植松 宏平 福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (30547584)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 多価カチオン / ポリアニオン / 酵素 / 比色分析 / グルコースオキシダーゼ / 多価イオン / ε-ポリリジン / フェリシアン化物イオン / 酵素活性化剤 |
研究成果の概要 |
天然物・合成物ともに,有用な有機系の多価イオン物質は広く存在し,その簡易・高感度分析法が必要とされている。研究代表者は,これまでε-poly-L-lysineがある種の酵素反応速度を劇的に増大させる知見を見出し,これがε-poly-L-lysineの多価カチオン性に起因することを突き止めた。本研究ではこの知見に基づいて,酵素を用いた多価イオン物質の簡易・高感度分析法の構築を行った。実際に構築した分析法により,0.1ppmレベルの多価カチオン高感度定量分析ができること,また同原理に基づく1μeqMレベルのポリアニオン分析が可能であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酵素を用いて多価イオン物質を簡便かつ高感度に分析できる手法を開発した。同法は市販の試薬を混ぜるだけで可能であり,多価カチオンの場合では,吸光度計を用いれば0.1 ppmレベルでの定量分析が行える。目視でも同レベルの半定量分析が行え,他の多価イオン比色分析法と比較して十分高い感度を示す。本法はその操作の簡便さと高い感度特性から,多価イオンが関与する基礎・応用研究ならびに品質管理などの実際的利用において,極めて有効な分析法の一つになりうると期待される。
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