研究課題/領域番号 |
17K14519
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
小出 裕之 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (60729177)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 分子認識 / 低分子 / インドール / 経口投与 / 尿毒症 / ポリマーナノ粒子 / 慢性腎臓病 / 高分子 / 腎臓病 / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
インドールを吸着するために、2%架橋したpoly N-isopropylacrylamide (pNIPAm)に疎水性モノマーを組み合わせてナノ粒子を合成した。合成したナノ粒子は、組み込む疎水性モノマーの構造と配合比によって大きく変化した。ナノ粒子のインドール類似低分子化合物吸着量は、インドール吸着量と比較して有意に低かった。NPsによるインドールの消化管吸収抑制効果をin vivoで評価したところ、ナノ粒子はインドールの体内蓄積率を有意に減少させることが明らかとなった。以上より、NPsは消化管でインドールを選択的に吸着し、体外への排泄を促すことで、CKDの進行を抑制し得ることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、尿毒症症状の悪化を抑制するために、消化管でインドールを選択的に吸着するナノ粒子の開発を行った。その結果、ナノ粒子とインドールをマウスに経口投与することで、インドールの体内蓄積率を有意に減少させることに成功した。 現在臨床で用いられている消化管での標的分子吸着材は、標的分子以外も吸着してしまうため、他の薬剤を服用してから数時間間隔をあける必要がある。さらに、栄養素も吸着してしまうため、食後数時間間隔をあける必要がある。本研究で開発したナノ粒子はこれら問題点を克服することが可能となる可能性がある。
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