研究課題/領域番号 |
17K14530
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機・ハイブリッド材料
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
井本 裕顕 京都工芸繊維大学, 分子化学系, 助教 (40744264)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 有機無機複合材料 / 構造有機化学 / 有機元素化学 / 高分子合成 / 有機工業化学 / 無機工業化学 |
研究成果の概要 |
かご型シルセスキオキサン(POSS)は、修飾された共役系分子と相互作用すると考えられている。しかし、これまでアリール化POSSを合成するには、不安定なシランカップリング剤を必要としたため研究例が少なく、その電子物性は未解明な点が多い。本研究では、PdおよびRh触媒によってハロゲン化アリールからPOSSを直接アリール化する手法を開発し、その反応機構を明らかにした。合成したアリール化POSSの光学測定と理論化学計算を組み合わせることによって、POSSとπ共役系分子がどのように相互作用するのかを系統的に調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
三次元構造を持つ分子は、例えばフラーレンなど、特異な電子物性を示すことで産学を問わず幅広く研究が展開されてきた。かご型シルセスキオキサンは立方体構造というユニークな三次元構造体であり、極めて高い耐熱性・透明性を持った分子である。本研究では、これまで未解明であったかご型シルセスキオキサンの電子物性を明らかにする強力なツールを確立することに成功した。実践的な分子修飾法が確立されたことで、この分野にブレークスルーがもたらされ、新たな電子材料群の創出に貢献することにつながる。
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