研究課題/領域番号 |
17K14540
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
福岡 徳馬 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (90415737)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 弾性タンパク質 / 人工ポリペプチド / バイオエラストマー / レジリン / 蛋白質 / 弾性繊維 / バイオベース材料 / 酸化カップリング |
研究成果の概要 |
本研究では昆虫の外骨格を形成する高弾性タンパク質である「レジリン」をモデルとした人工ポリペプチドの創製に取り組んだ。遺伝子工学的手法により、ハエやカに由来する異なる種類のレジリンの代表的な繰り返しアミノ酸配列が連結したブロック共重合体状のハイブリッドポリペプチドを設計・合成することに成功した。また、これらのレジリン模倣ポリペプチドについて、配列の種類、繰り返しの回数(分子鎖長)により生産性に大きな差があることを確認した。得られたポリペプチドの水溶液からキャストフィルムを作成するとともに、ペプチド鎖中のチロシン残基の酸化カップリング実験を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、人工遺伝子を設計・合成し、宿主(大腸菌)内でこれを過剰発現させる「生物学的重合法」により、特定のアミノ酸配列を有する狙い通りの配列を持つポリペプチドの合成を行った。本手法によれば、鎖長(分子量)、連鎖配列、立体構造が厳密に制御された「『単一』機能性高分子(人工ポリペプチド)」が得られるため、高弾性タンパク質として知られるレジリンを模倣した異なる配列のポリペプチドを創出し、その構造-物性相関を明らかにすることができれば、新しいバイオ高分子弾性材料を提供する指針を得ることができる。
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