研究課題/領域番号 |
17K14545
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 雅弘 京都大学, 工学研究科, 助教 (60704757)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ガラス / 温度勾配 / 熱起電力 / ソレー効果 / イオン伝導 / ガラス融液 / イオン伝導ガラス / 熱電変換 |
研究成果の概要 |
LiPO3ガラスに温度勾配をかけた時、熱起電力が生じ高温側が正に帯電することを確認した。また、平均温度が高くなるにつれて、生じる熱起電力が小さくなる傾向を確認した。実験結果をもとに、ソレー効果の機構を熱起電力と各種パラメータ間の関係式を用いて考察したところ、Liイオンの拡散機構として、イオンが初期状態の安定位置から抜け出すエネルギーよりも、入り込むための空孔を形成するために要するエネルギーの方が大きい可能性が示唆された。これがソレー効果の発現と熱起電力の発生に寄与していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年電解質溶液におけるソレー効果により、イオンが熱拡散し熱起電力が発生することが確認されている。例えばPEO-NaOH溶液に温度勾配をかけることで熱起電力が発生したと報告例が挙がっている。一方、本研究成果は固体材料であるガラス材料において、ソレー効果によって熱起電力が発生することを示すとともに、その機構について一端を明らかにした点で意義がある。
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