研究課題/領域番号 |
17K14603
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
近藤 智恵子 長崎大学, 工学研究科, 教授 (50752870)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 地球温暖化 / 表面張力 / フロンガス / 分子動力学シミュレーション / 地球温暖化防止 / 低GWP冷媒 / 分子動力学 / 示差毛管上昇法 |
研究成果の概要 |
低GWP冷媒R1224yd(Z)やR1123の表面張力測定を完了し,学会や学術雑誌への投稿を通して公表に努めた.分子動力学シミュレーションでは,まず,基本構造を持つエチレンの解析を行い,液密度の計算には各原子の電荷の影響が最も大きく,電荷計算精度により10から20%の差異が生じることを確認した.蒸気圧と表面張力の計算値を測定値と一致させるためには,分子間力パラメータの調整も必要であり,換算温度0.9以上の範囲まで乖離を是正するまでには至らなかった.R1123やR1234yfなどのフッ素を含む冷媒では,換算温度0.9以上の高温域まで密度と共に表面張力の値も良く一致することを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化は国境を越えて多大な影響を及ぼす事象であり,各国が協力し合って取り組まなければならない課題である.地球温暖化ガスのうち,エアコンや冷凍機器に充填されている冷媒の年間排出量はCO2に比して少ないものの,大気寿命が数年から百年以上と長いため,早期の切り替えが求められている.本研究により,地球温暖化係数の小さい冷媒の普及が進み,冷凍空調機器の製造・リサイクル過程などで漏洩するフロンによる温暖化への影響を低減することができれば,快適な生活と環境保全に貢献することができる.
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