研究課題/領域番号 |
17K14605
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
畠山 友行 富山県立大学, 工学部, 准教授 (60542363)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 接触熱抵抗 / 電子機器 / 熱設計 / 予測式 / 電子機器の熱問題 / 熱伝導 / 接触電気抵抗 / 電子 / フォノン / 熱輸送 / 熱工学 |
研究成果の概要 |
本研究では、電子機器の熱設計の高精度化に寄与するべく、導体間接触面における熱輸送現象を解明するとともに、電子機器に用いられる圧力範囲(従来、接触熱抵抗が議論されてきた圧力よりも低い圧力領域)での接触熱抵抗の予測式を提案することを目的とした。その結果、接触面における熱輸送現象の詳細を解明するまでには至らなかったが、電子機器に用いられる圧力範囲で、接触熱抵抗を高精度に予測するための指針を示すことができた。具体的には、電子機器内部より高い圧力域での接触熱抵抗の予測式の熱縮流の項を変更し、表面粗さによって場合分けをすることで、電子機器における接触熱抵抗を高精度に予測できる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電子機器の熱設計は、機器の信頼性を確保するために非常に重要である。電子機器の熱設計の際に、大きな問題となるのが接触熱抵抗である。なぜなら、接触熱抵抗の値が未知であるため、温度予測精度が低くなってしまうからである。従来提案されている接触熱抵抗の予測式は、物体同士の接触圧力が電子機器内部の圧力よりも高い範囲での精度しか保証されていない。本研究では、従来の式を基にして、電子機器の圧力範囲での接触熱抵抗の予測を、高精度に行うための指針を示した。本研究で得られた成果は、電子機器の温度予測精度を向上させることに貢献し、電子機器の信頼性を高めるばかりでなく、より高精度な機器の開発にもつながるものである。
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