研究課題/領域番号 |
17K14711
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
土井 康太郎 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 構造材料研究拠点, 独立研究者 (80772889)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 腐食 / コンクリート / 鉄筋 / 不働態皮膜破壊 / 再不働態化 / 酸素還元 / 腐食加速試験 / 急速ひずみ電極試験 / 鉄筋コンクリート |
研究成果の概要 |
本研究は、コンクリート中鉄筋の腐食を加速させる因子として応力と酸素に着目し、それぞれが鉄筋腐食に及ぼす影響について検討した。その結果、応力が付与される環境では、応力のない環境と比較してコンクリート中の塩化物イオンがより少なくても局部腐食が発生し、塩化物イオン量が多いほど応力付与後に生じる再不働態化(酸化保護皮膜の自己修復)が遅くなることが明らかとなった。また、コンクリート中の溶存酸素量が多くなるほど鉄筋表面の酸素還元反応が促進され、腐食進行が促進されることも明らかとなった。この知見をもとに、新しい腐食加速試験法である高酸素腐食促進試験法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老朽化が深刻な問題となっているコンクリート構造物の劣化の主要因は鉄筋腐食である。これまで、鉄筋腐食に関して様々な研究がなされてきた。しかし、コンクリートが必ず晒される応力および酸素に関して、これらが腐食に及ぼす影響はほとんど明らかにされていない。本研究の成果は、これまで明らかにされてこなかった応力および酸素の影響を解明しただけでなく、これからのコンクリート構造物の建直しや建設の際の基準を考える一助となる社会的意義の大きな研究である。
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