研究課題/領域番号 |
17K14720
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉川 高広 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (20771075)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 不飽和土 / 水分特性 / 封入空気 / 変形解析 / 有限変形解析 / 有効飽和度 / 水分特性曲線 / 地盤工学 |
研究成果の概要 |
土粒子と水だけでなく空気も含む「不飽和土」の力学挙動を把握する上で、土の保水性を表す「水分特性」を精緻に把握する必要がある。本研究では、土中の空気を「封入空気」と連続した相として存在する「連続空気」に、土中の水を「吸着水」と「自由水」に明確に分けて扱うことで、より実態に即した水分特性モデルを提案し、それに基づいた不飽和土の新たな変形解析手法を開発した。また、本解析手法の妥当性を確認するために、力学試験とその数値シミュレーションを行い、既往の解析手法では表現不可能な「封入空気の圧縮性」と「封入空気の存在に起因した水分特性の吸排水時のヒステリシス性」の表現に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「封入空気の圧縮性」を表現可能になったことで、動的にも対応した本解析コードを用いれば、近年注目を集める不飽和化による地盤改良がもたらす耐震効果の評価も可能となる。また、「封入空気の存在に起因した水分特性の吸排水時のヒステリシス性」を表現可能になったことで、降雨と乾燥の繰返し履歴を受ける不飽和土の力学挙動をより精緻に把握でき、豪雨による地盤・土構造物の性能評価をより精度良く行うことが可能となる。
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