研究課題/領域番号 |
17K14723
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
荒木 裕行 中央大学, 理工学部, 助教 (30780837)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 埋設管 / スラスト力 / 蛇籠 / 液状化 / 高分子補強材 / ジオテキスタイル / ジオグリッド |
研究成果の概要 |
上水道管等の内圧管屈曲部にはスラスト力と呼ばれる力が発生するため,周囲の地盤が液状化した際には内圧管の不安定化が懸念される.本研究では,スラスト力の新たな防護対策手法として土嚢受圧体を地盤の受働領域に埋設する手法を提案し,その対策効果について模型実験を実施することで検討を行った.模型実験では有効応力を低下させた模型地盤内で埋設管に一定荷重の載荷を行い,土嚢受圧体の寸法等を変化させた場合の対策効果について,埋設管の変位抑制効果として整理した.その結果,液状化に近づけた地盤条件下でも,土嚢受圧体の設置により変位抑制効果が得られること,効果の程度は設置位置や寸法の影響を受けることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重要なライフラインである上水道等の維持管理や更新に当たっては,技術的・経済的に合理的な手法が求められる.本研究で提案した土嚢受圧体を用いたスラスト力防護対策は,特殊な施工を必要としないため経済的であると考えられるが,その対策効果は不明であった.本研究で得られた知見は,土嚢受圧体の設置により埋設管の変位抑制効果が得られることを示しており,実務に向けた基礎データとすることが可能である.また,模型実験を通じて地盤の有効応力の低下と地下埋設物の挙動を多角的に評価できたことから,得られた成果は地盤工学的にも重要なデータになり得る.
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