研究課題/領域番号 |
17K14724
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 京都大学 (2018-2019) 北海道大学 (2017) |
研究代表者 |
石塚 師也 京都大学, 工学研究科, 助教 (90756470)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | PS干渉SAR解析 / 地表変動モニタリング / 地下水 / 地震後地表変動 / 2016年熊本地震 / 阿蘇火山 / 地表変動 / モニタリング / 精度評価 / 熊本地震 / 圧縮率 / 大規模地震 / リモートセンシング / 測地 / 国土保全 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、干渉SAR解析技術の高精度化および、推定された地表変動の解釈技術の高度化を行った。開発した手法は、従来の課題点であった大気の擾乱により頑強な手法であり、2016年熊本地震前後の地表変動に適用を行い、九重火山および阿蘇火山、熊本地域において、断層運動に伴う広域的な傾向と異なる局所的な地表変動が発生していることを捉えた。変動源の位置および物性の推定を行い、その他の観測データと比較を行ったところ、2016年熊本地震により地殻流体の流動傾向に変化が生じたことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地表変動の高精度なモニタリングと変動要因の推定は、国土強靱化の観点から喫緊の課題である。本研究では、地表変動のモニタリング手法として有効性を示しているPS干渉SAR解析を対象として、より高精度な地表変動の推定を可能とする手法の改良を行った。また、変動源や物性に関するパラメータを推定することで、より詳細に変動メカニズムを考察できることを可能とした。これらの手法は、2016年熊本地震前後の地表変動に適用を行い、大規模地震に伴い、周辺の火山や帯水層に影響を与え、局所的な地表変動が発生したことが示唆された。このような事例やその特徴を示すことにより、地震後の地表変動現象に新たな知見を得ることができた。
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