研究課題/領域番号 |
17K14729
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
尾花 まき子 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (10447831)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 砂州 / 伏流水 / 窒素動態 / 脱窒能 / 河道植生域 / 河川砂州 / 水質 / 河川植生 / 地形変化 / 伏流水質 / 伏流水流動 |
研究成果の概要 |
本研究では,河道内地形の大半を占有する砂州での窒素循環に対象を絞り,砂州の伏流水を通した窒素動態の現象解明と,水理モデルと連結させた窒素動態(脱窒)のモデル化を行う.研究は,①洪水に着目した砂州挙動,砂州内土壌環境と伏流水流れ・水質の通年モニタリング,および②景観が異なる場での伏流水流れの特性変化に伴う水質変化をみる水理実験と室内培養実験により窒素動態の変化の特徴を把握,抽出,③砂州内流れの変化に応じた窒素挙動を記述可能なモデル開発,に分割して実施した結果,洪水後の水際植生域で脱窒能が高くなることが分かったほか,完成した砂州の伏流水窒素動態モデルを用いて3河川の脱窒能の比較検討も行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,今まで個別事象として捉えられてきた①表流水流れ・土砂輸送と伏流水流動,および②砂州内窒素循環過程の統合的な取り扱いが可能となり,砂州の伏流水を通した窒素循環過程の代表プロセスである脱窒についての基礎的な現象が明らかとなったことに大きな意義がある.その現象の把握とモデリングにより植生種や比高などが考慮された場所に応じた砂州の栄養状態が把握されることは,河道の植生成長や生物生息場などの知見に,学術的基礎を提供するものとして位置づけられるほか,洪水時の流れ・土砂輸送と関連づけられていることから,河川がインパクトを受けた際の窒素動態の予測の議論に繋がるものでもある.
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