研究課題/領域番号 |
17K14730
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
赤穂 良輔 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (90599333)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 浮子観測 / 準三次元解析 / DIEX法 / 流量観測 / 浮子法 / 数値解析 / 更正係数 / 浮子流量観測 / 水路実験 / 洪水流解析 / 準三次元洪水流解析 / 数値浮子 / 数値シミュレーション / 旭川 |
研究成果の概要 |
本研究では,河川流量観測手法の1つである浮子観測による流量算定手法について,準三次元洪水流解析に基づく数値浮子モデルと観測流速を用いて面的な流速分布を推定するDIEX法を併用し,従来の浮子観測による結果を利用して推定精度を向上させる新たな洪水流量推定法の構築および現地適用を行った.直線水路を用いた模型実験および数値実験より,提案手法の基本的なフローの検討および修正効果の検討を行い,最大で約15%の推定精度改善を達成された.さらに,岡山県旭川の中原橋観測所における既往洪水について洪水流解析および本提案手法による推定流量を比較検討した結果,最大で約7%の改善が示され,実務への有用性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の河川における高水流量観測には浮子法が用いられてきた.近年,ADCP(超音波),電波式(マイクロ波),画像解析等の高度な観測手法の開発が進められ,実河川での実用化が見られるようになっているが,これらの観測手法が完全に浮子法の代替として用いられるには,安全性,迅速性,確実性,そしてコストの面でまだ多くの課題が残されている.本提案手法は,既往の浮子法を観測手法自体は変更させることなく,得られた観測値を用いて推定精度を向上させるものであり,実務への適用が比較的低コストな点,過去洪水の浮子観測データの利用可能な点は,治水対策の高度化に有用な特徴であり,社会的な意義があると考えられる.
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