研究課題/領域番号 |
17K14736
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山口 裕通 金沢大学, 地球社会基盤学系, 助教 (10786031)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 都市間交通 / 新幹線 / 携帯電話位置情報データ / 需要予測モデル / 非負値行列因子分解 / ビックデータ / 長距離旅行行動 / 連休効果モデル / 新幹線整備の直接効果と間接効果 / 都市間需要の時系列変動 / 都市間旅行における災害の影響 / 都市間旅行 / 需要予測 / 時系列解析 |
研究成果の概要 |
本研究では,携帯電話位置情報データがもつ,高精度かつ膨大な時間情報に着目して,新しい需要予測手法の開発を実施した.3年間の研究成果として,おおきく以下の2点があげられる:1つ目は,膨大な時間情報があるが旅行目的などの人の意思の情報を持たない,携帯電話位置情報を解析するための方法を開発した.主には,時間変動パターンの分解手法と複数データの融合手法があれがれる.2つ目は,新幹線開業効果に着目して,その影響を従来より詳細に明らかにしたことである.とくに,従来主に考えられてきた「時間短縮効果」とは大きく異なるパターンで旅行行動が変わることを発見した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた学術的意義として,以下の2点があげられる. 1点目は,新たに活用可能になった携帯電話位置情報データを前提とした,新たな考え方の需要予測モデルを提案した点である.このモデルによって,従来より時間的にはるかに詳細かつ精度の高い需要予測が可能となった. 2点目は,新幹線開業効果として,本研究で新たに発見した「旅行先価値向上効果」である.これは,従来は扱われなかったが,新幹線開業効果の多くを占めることが明らかになった.そのため,今後の都市間旅客交通ネットワーク設計にかかわる,社会的に非常に重要な発見であるとともに,今後この効果を詳細に解明していくことが求められる.
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