研究課題/領域番号 |
17K14742
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
大野 暁彦 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 講師 (00758401)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | グリーンインフラ / 用水路 / 保全活動 / 玉川上水 / 都市計画・建築計画 / 建築史・意匠 |
研究成果の概要 |
玉川上水分水網を調査対象地とし、33分水および沿川緑地について現地踏査による現況把握(一部実測)、さらに保全・維持管理の取り組みについて自治体および自治会や市民団体へのアンケート調査・ヒアリング調査を実施した。調査データの整理、分析から以下が認められる。 玉川上水本線に比べ、分水網は歴史的背景、都市構造、自治体の施策の3つの要因により開渠率および沿川緑地の整備形態が大きく異なる。33分水のうち7分水流れる小平市では上位計画で方針を明確に位置付け親水整備を積極的に行うだけでなく、自治会による管理活動にも謝礼金を出すなどトップダウン、ボトムアップ双方から維持継承を図られていることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アジアにおけるグリーンインフラ構築のための基礎研究の一つである。これまで別個で扱われてきたデータを統合することでこれまで見えてこなかった個々の緑地と全体像が連続的に把握できるようになることが重要であるが、本研究ではこれまでの地図資料やヒアリング調査結果をもとにデジタルデータ化し、玉川上水網全体像が把握できるデジタルマップを作成することができた。これは、今後の各自治体や自治会、市民団体による維持保全活動に役立てるほか、すでに成果の一部は、プロジェクト未来遺産の登録や外堀との連携を高めようとする活動に貢献できている。
|