研究課題/領域番号 |
17K14753
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
崔 希燮 北見工業大学, 工学部, 准教授 (70710028)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 寒中コンクリート / 亜硝酸カルシウム / 硝酸カルシウム / 膨張 / 収縮 / ひび割れ / 水和熱 / Ca(NO2)2 / エトリンガイト / C3A / 強度発現 / 耐寒促進剤 / 低温環境 / 初期圧縮応力 / 厳冬期 |
研究成果の概要 |
耐寒促進剤の主成分である亜硝酸カルシウム,硝酸カルシウムは,使用量が増えるとセメントの水和反応を促進させ,コンクリートの膨張収縮が大きくなることでひび割れ発生懸念が高まる。本研究では,亜硝酸塩系耐寒促進剤を多量添加したモルタルの収縮およびひび割れ発生・進展について実験的検討を行った。その結果,亜硝酸塩系耐寒促進剤を多量添加するとセメント中のアルミン酸三カルシウムや珪酸三カルシウム,珪酸二カルシウムの水和を促進させることが主要因として,収縮の開始時点が早くなると推測される。さらに,収縮が大きくなることで,亜硝酸塩系耐寒促進剤無添加のものと比べてひび割れが発生しやすくなることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
-学術的意義:耐寒促進剤の多量添加によるコンクリートのひび割れ挙動の理論的な解明とそのコンクリートの膨張収縮挙動に関する正確な予測は,当該研究分野の進歩に大きく貢献する研究であると考えられる。 -社会的意義:厳冬期で,特殊性がある耐寒促進剤の多量添加コンクリートのひび割れ予測最適化手法を提案することは,そのコンクリートのひび割れ挙動によるコンクリートの耐久性を高めることで社会資本である厳冬期の鉄筋コンクリート造建造物の適正運用にも大きく貢献できると考えられる。
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