研究課題/領域番号 |
17K14765
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
脇田 健裕 早稲田大学, 理工学術院, 客員主任研究員(研究院客員准教授) (10469025)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 薄板軽量形鋼造 / CFS建築 / 摩擦 / 振動台実験 / 高減衰 / 制振 / ドリルねじ / CLT / IDA / ねじ接合 / 摩擦ダンパ / 耐力壁 |
研究成果の概要 |
本研究では壁及び床構造に薄板軽量形鋼とCLTを適用した、ハイブリッド型高減衰構造システムを開発することを目的としている。提案する構造システムは、耐力壁の復元力特性に摩擦力を利用した機構を適用することで、高い靭性と耐力及びエネルギー吸収能力を発揮し、過酷な地震動の入力に対しても変形と加速度の応答を同時に抑制すると共に、余震等の繰り返しの地震入力に対しても建物機能を維持し続けることを明らかにした。また、設計的検討として、提案する構造システムに保有水平耐力計算を適用する場合に必要となる構造特性係数について、IDA(Incremental Dynamic Analysis)による評価法の提案を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
提案する構造システムは、異なる部材が相互の構造的弱点を補うことで、高い性能を発揮するものであり、高い耐震性と機能性を有する建築物を省資源かつローコストで実現することを目指した。提案する構造システムの理論的な検討に留まらず、具体的かつ実用的なディバイスの開発を行い、実大試験体による性能検証を踏まえた解析手法及び、設計法に関する検討までをも行った。持続可能な社会の実現において、建築物の省資源化と長寿命化は外すことの出来ない重要なテーマであり、提案する構造システムの実用化が、その実現に大きく寄与するものであると考えている。現在、本研究成果を実構造物に適用するための検討を大規模に進めている。
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