研究課題/領域番号 |
17K14768
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
倉富 洋 福岡大学, 工学部, 助教 (50709623)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 鉄骨梁 / クロス・ラミネイティド・ティンバー / スタッド / エポキシ樹脂 / 合成梁効果 / 木質複合構造 / 異種接合 / 構造実験 / 頭無しスタッド / 押抜きせん断実験 / CLT / 曲げ試験 / エポキシ系接着剤 / 直交集成板 / 押抜き実験 / せん断耐力 / 鋼・木質複合構造 / 合成梁 / 木質床 |
研究成果の概要 |
鋼構造オフィスビルなどの鉄骨造における鉄筋コンクリートで造られている床をクロス・ラミネイティド・ティンバー(CLT)に置換する構法について検討を行なった。鉄骨梁とCLT床を,頭無しスタッドとエポキシ樹脂によって接合する方法を提案し,押抜きせん断実験および四点曲げ載荷実験を実施することで構造性能について検討した。実験結果より,上述した接合方法で鉄骨梁とCLT床間でせん断力が伝達できることを示した。また,鉄骨梁に対してCLT床を用いた合成梁は,初期剛性および最大曲げ耐力ともに1.2倍ほど上昇することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,鉄骨梁とCLT床の接合部におけるせん断性状および合成梁効果を示すことができた。頭無しスタッド一本あたりの降伏せん断耐力を把握することは重要であり,構造計算ではこの数値を用いて頭無しスタッドの必要本数が設計される。本研究成果では実験的に降伏せん断耐力を示すとともに,汎用性のある計算式を用いて本降伏せん断耐力を評価できることを明らかとした。また,CLT床を使用した場合でも合成梁効果が発揮されることを実験的に実証した。これらの知見は本構法を適用する際に有益な情報として活用されるものと考えられる。
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