研究課題/領域番号 |
17K14775
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 東京都立産業技術高等専門学校 |
研究代表者 |
高橋 義典 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (30547732)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 構造診断モニタリング / 常時微動 / 累積調波分析 / 固有周波数 / 信号処理 / 音・振動環境 / 構造ヘルスモニタリング / 耐震診断 / 建造物診断 / 建築環境・設備 / 都市整備 / 減災 / 解析・評価 |
研究成果の概要 |
最初の大きな地震で倒壊を免れた建造物であっても,余震に耐え続けることができるとは限らない.風や交通騒音などの環境雑音によって生じる建造物の僅かな振動を用いて,建造物の健康状態を常時監視することができれば,被災者の安全と安心を確保できる.著者らは変動する音源スペクトルに埋もれた定常的な伝達系の調波構造を強調する累積調波分析を提案し,建造物の僅かな雑音振動から固有周波数をモニタリングする実験を提案した.さらに,モニタリング情報をネットワーク上で共有するシステムの試験的な構築を試みた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
提案手法を用いることで,従来の試験信号を用いる診断手法とは異なり,建造物の健康状態の常時モニタリングが可能となる.特に安全確保が必要な都心の高層ビル等においては,地下鉄 や幹線道路等からの振動・騒音など,常に多くの環境雑音にさらされており活用が期待できる.また,大震災直後で従来の診断が困難な状況においても,避難するべきか否かの判断が可能となることから,熊本地震のような余震による倒壊での被害を減らすことができる.さらに,震災時の建造物トリアージ情報共有網が実現できれば,大地震発生直後の混乱期であっても街全体の被災状況の迅速な把握が可能となる.
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