研究課題/領域番号 |
17K14783
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
西野 雄一郎 福岡大学, 工学部, 助教 (30783708)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Co-Renovation / リノベーション / 改修 / つながり / ヒト・モノ・コト / まちづくり / 空き家 / 連鎖 / 建築再生 / 繋がり / 利用者主体 / 公共性 / 計画技術 |
研究成果の概要 |
ヒト・モノ・コトを繋ぐ利用者主体の建築再生では、地域住民との関わりを通した物件探し・賃貸契約・改修方法相談や気軽な会話を促す開放的な場づくりなど、地域に開かれた再生プロセスが要件となる。そのなかで既存の建物状況やコミュニティ、および計画から施工に至る様々な段階で知識や技術について助言・補助する再生経験者や団体の有無と関わり方は、ハード面での質的向上やコミュニティの形成に影響を与える。建築再生を媒介とするヒト・モノ・コトの連鎖的ネットワーク(Co-Renovation)は、地域特性に応じた建築再生の独自性と公共性の獲得、建築やまちへの意識の醸成、コミュニティの形成を促す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで建物単体の保存・復元に留まりがちであった建築再生を建物から地域まで一体のものとして捉えることに学術的意義がある。また、全てを専門家の手に委ねるのではなく、建築の利用者と専門家との協働で再生することを通して建物と地域の持続可能性を高める理論の構築を目指す、「建築再生学」のパラダイムの転換を図るものである。このことは、大きな社会課題となっている人口減少と財政的な制約に端を発する公共施設再編問題、資金不足による歴史的建造物の不十分な維持管理、飛躍的に増加する空き家とそれによる居住環境の悪化といった縮小型社会の諸課題に対して、効果的な計画理論・技術を拓く有用性をもつ。
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